大阪府藤井寺市のイタリアン「Beccafico(ベッカフィーコ)」が特に力を入れて取り組んでいる事。それは“南河内食材を広めてゆく”という事に他なりません。“南河内食材”と聞いても、もしかしたらピンとこないかもしれません。実は藤井寺、羽曳野、松原、富田林、柏原など南河内エリアや八尾、堺は、数々の上質な食材が揃う、正に“食の宝庫”と呼べるエリアなのです。様々な生産者さんとのお付き合いの中でその人柄に触れ、お互いの信頼を高める事で、より食材を活かす“想い”を受け取るのが当店の信条。作り手の子供とも言える食材をいただき、料理という形でお客様にお届けする事こそ“想いの共有”であると考えています。これからもベッカフィーコは、南河内食材の美味しさ、そして込められたまごころを大切に、その素晴らしさを伝えてまいります。
全国には様々なブランド和牛がありますが、当店が扱う銘柄は「大阪ウメビーフ」。原野牧場さんが飼育されている、年間40~50頭ほどしか生産されない希少な和牛です。その特徴は、梅酒を造る際にできる南河内産の漬け梅を与えて育てるという事。一般的な牛肉と比べてビタミンE(トコフェノール)が1.5倍近く含まれているとされ、その肉質はとてもやわらかく旨味も強い最高級の和牛です。
原野牧場さんHP 原野牧場さんHP
季節が運ぶ旬の美味しさの1つといえば“野菜”です。ベッカフィーコでは松原市の「河谷ファーム」さんが育てる様々な河内野菜を仕入れています。キャベツ、ブロッコリ-、カリフラワーや水菜といった葉菜類はもちろん、当店でも用いる事の多いニンニクやイタリア料理に特化した野菜の生産にも着目。
様々な珍しい野菜や知られていない品種を探し栽培する探究心は、当店の料理にも活かされています。
河谷ファームさんHP 河谷ファームさんHP
数あるぶどう農家さんの中でも、減農薬でのぶどう作りを大切にし、大阪エコ農産物の認証を受けているたちばなやさん。その想いの詰まったぶどうの美味しさは感動もの。さらに料理やお店作りについても相談に乗ってくださり、今では当店のスタッフ研修にもご協力いただいているほど。こういった信頼関係をお客様とも築いていくための努力は惜しみません。
たちばなやさんHP たちばなやさんHP
当店がぜひおすすめしたいのが河内ワイン。駒ヶ谷という土地で造られ、地元の方から長く愛される銘品です。―河内の土地と人間に育てられたワイナリーだからこそ、西洋のワインを追い求めるのではなく、ここでしか作れない葡萄酒をつくりたい―
そんなワイナリーさんの想いに、当店でしか作れない南河内料理でお応えしたい。お客様には同じ土壌で造られた食材とワインの相性の良さを感じていただければ幸いです。
河内ワイナリーさんHP 河内ワイナリーさんHP
廃棄物を出さない、循環型のものづくりシステム“循環生産”。例えば、富田林の「谷川養鶏」さんが作る“なにわワインたまご”は、南河内のワイナリーでワインを造る過程で生まれる葡萄の搾りかすを鶏に与えており、鶏から出る鶏糞はまた、葡萄を育てる肥料になります。ワインを造り、鶏を飼育し、葡萄を育て、そしてまたワインを造る―。そんな同じ土地で巡り続ける循環は、生産物の質を向上させるとも言われています。